IPOの投資について

IOP続々、株価に法則 初値高めにその後下落も:日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46100440U9A610C1PPD000/

  • IPO価格は通常不透明感がまだ強いため2-3割は割安で価格が決定される。
  • そのため初値は上昇するが、個人投資家が7-8割を占め、大半が初日に売却してしまう場合が多い。
  • しかし、その影響もあって今年に上場した29社の内、17社が初値より現在価格が低い。
  • また、ロックアップ期間が90日か180日で設定されていることが多く、目論見書で確認する必要がある。
  • ベンチャーキャピタルも上場後に資金回収を行うために売却を行ってくる。これはロックアップ期間後に実施されてくる。
  • 上場後初めての決算発表も非常に重要、その後の会社の成長性が評価される。

四季報でここ数年内に上場した会社を見るとかなりの確率で初値やその近辺の高値が現在までの高値になってしまっているケースが数多く見られます。

これを上場ゴールと言って皮肉る言葉もあるくらいです。

やはり、原因は最初にIPOする時はロードショウといって会社の宣伝を行っている期間があり、初物に対する期待もあって高くスタートすることが大半ですが、その後は決算が会社予想やアナリストのコンセンサス予想に到達せずにひたすら下落、酷いものだと一度も上回ることなく、上場廃止になってしまう会社もあります。上場廃止にならなくても継続性に疑義がついている会社もあります。

私も個人で投資をしたり、投資家に株式を案内することもありますが、見るときにはまず、上場後のチャート、決算のデータ、決算発表後の株価の反応などを見て案内できる株なのか、買える株なのかを判断してます。

まず、IPO銘柄は最初の上場前の株式を手に入れた場合は上場後に上昇すれば売りでも良いのですが、上場まだ時間があまりたってない株式を購入するのは注意が必要です。

  • 最低四半期決算でよい数字が出ることが条件です。
  • その後の株価が好感して上昇するならば多少高くなっていても一部買いを始めてよいと判断します。
  • 逆に決算が会社予想やコンセンサス予想に届かず、株価が下落して数日たってしまって回復傾向がみられないならば手を出さないで、次の四半期決算まで様子を見たほうがいいと判断します。
  • また、株式を購入する前にはホームページ位はチェックしたほうがいいと思います。

ホームページでのチェックポイントは、会社の将来性はどうか、IRに積極的にみられるかを感じられるかどうかを確認したほうがいいと思います。あくまで自分の感覚でいいです。

また、社長が顔写真入りで出ているかどうかも見たほうがいいと思います。

全くの私見ですが、ホームページに社長が実際に出ていて、コメントを載せている会社とそうでない会社は違うように思えます。

顔も出して、将来のビジョンを語り、そのために今どうするかを考えている会社と、顔も出さず、ビジョンもない会社だと将来に大きく差が出ると考えています。

新規上場した直後はどの会社もよいことを言って出てきます。確かにそう思って会社を大きくしてきた人々なことに間違いは無いのですが、上場後に大金を手にして終わり!と思っているかもしれませんし、気が抜けてしまう時もあります。また、株主というのは少し欲が強い人が多いです。その人々を満足させ続けるのには将来のビジョンで夢を見させ、業績を伴わないと離散してしまいます。

日本ではファーストリテイリングの柳井さんやソフトバンクの孫さんが筆頭格です。

周りの人が良いと言っているから、担当している証券担当者が良いと言ってきたからとすぐに鵜呑みにするのではなく、損をしても誰も補填してくれることも無いので、慎重に判断するべきだと思います。