年金2000万円不足問題の解決策

「老後2000万円」個人動く 現役世代、高い関心 2019年6月26日 日本経済新聞

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46543460V20C19A6EE9000/

  1. 金融庁の報告書で将来受け取る年金と消費額を比較すると生涯で2000万円程度老後資金が不足すると言われている問題で20ー40代の若い人がNISAをネット証券で申し込む例が増えている。
  2. お金の専門学校ファイナンシャルアカデミーも説明会が非常に盛況
  3. 一方で対面型金融機関は相談件数は目立って伸びている状況では無い

積立NISAとは

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46573460V20C19A6EE9000/

年間40万円まで2037年まで投資信託の積立ができ、運用益は非課税となる制度

86%「2000万円では足りぬ」マネックスが個人意識調査

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO46538120V20C19A6EE9000/

  1. 20ー50代の9600人からのアンケート結果
  2. 5000万円は欲しいとの回答が多かった

一連の感想

これらの記事を見て感じることは3つです

  1. 運用に関心を持つ人が増えているが急にNISAを申し込んだり、専門学校説明会に行くなどやや世間の空気に踊らされている
  2. 積立NISAの商品にもよるが、期間17年程度あるので毎年40万円投資だと約700万円投資元本で、過去の株価の例によると2000万円のかなりの部分は解消される
  3. 5000万は一気に厳しい数字だが、元々2000万円以上老後資金が不足する話は今更で、国会と一般の人の感覚のズレが鮮明になっている

まず、1つ目ですが、お金のことを話すと「けち臭い」とか「いやらしい」という目で見る文化が日本にはあり、一見涼しい顔をしているようで一気に金融機関に動いたり専門学校に行くのはなんだか裏表があってやや残念な気がします。投資教育を怠ってきた結果だと考えます。

恐らくNISAと積立NISA、イデコの違いも余りわからず、とりあえず申し込んでみたもののどんな金融商品を選んで良いかもわからず、相談もしにくいので専門学校に行くパターンかなと思います。

ただ、ここで少し落ち着く必要があります。

  1. NISAと積立NISA、イデコの仕組みはネット証券のホームページに載っているので違いを良く調べてから申し込むこと
  2. 専門学校は30〜60万円くらいの授業料がかかるのでそもそも2年分近くの積立費用を払う価値があるか良く考えること

です。授業料を払ったからお金の問題が一生解決するわけでもなく、お金は、入る、使う、貯めるの3つしかありません。

貯めるため方を相談できないのは不幸ですが、色々ネットにもあるし、調べようとすれば専門学校以上の情報はあふれています。

ただ、しっかりとした人に相談といっても対面型金融機関は相談できる人材もいないし、そもそも金融機関は積立には興味がないので、私は別で解決する場所を作ろうとしています。

2つ目の積立NISAでかなり解決ですが、毎月3.3万円で年間40万円の約700万円の投資ですが、過去20年間の米国S &P500指数は2000年に1455ポイントが今や2900ポイントを超えて倍になってて、アメリカに積立していれば大きく増えてました。

日経平均は2000年は19000円で今は21000円程度ですが、それぞれの指数が途中下落した時も積立を継続していることを考えると大幅に増えています。

簡易的に以下の方法で計算しました

期間が中途半端なので20年として計算してます。

  1. 毎年20万円ずつ、日米それぞれの指数ETFに投資、合計40万円 800万円投資
  2. 日本は日経平均ETF、アメリカはS &P500ETF
  3. 年初に初値で投資、以降は何もせずに保有
  4. 毎年積立を継続するだけ
  5. 為替変動や手数料考慮せず

これでいくらかというと、日経平均は積立合計400万円が約640万円になります。

S &P500は為替がありますが、これは加味せず一定と考えて簡易的に計算すると400万円が800万円を超えます。

合計で1400万円を超えており、2000万円の資産にかなり近づいています。含み益600万円の貢献が大きいですし、日経平均などはあまり昔と今が変わらなくても途中の下落時にも追加をした結果5割以上の含み益が出ているわけで、継続投資の強みが発揮されています。

途中にネットバブル崩壊、リーマンショックがあってもです。むしろ、下がった方が安く買える機会が増えるので喜ぶコトです。

年金返せ!と騒ぐ前に単純に毎月3万円程度の積立を行うだけで大半は解決します。

専門学校行く必要あるでしょうか?

3つ目はこのような事を国民に向けて発信して投資を普及させるべく出した報告書が与野党議員いずれも大して読まずに、もしくは意図を曲げて政争の具にして国民をいたずらに煽っている現状です。

国会議員は年収2000万円以上で、歳費含めると年間1億円以上使える人たちです。議員の年金も出るし老後に不安はなく、国会議員を長く勤めることが与野党共に目的な事を皆気づくべきで、一緒に騒いでも何も解決しません。

政治も、学校も自らの利益を求めている現状なので、まずは少しだけ知恵を使って備えることが重要ではないでしょうか。日々1000円で365日で36.5万円、これを積立NISAで幅広く世界に投資をする株式ファンドに投資をするだけでかなり不安が解消されることを考える方が賢明かと思われます。

後はもう1万円程度自力で積立出来れば2000万円にほぼなるのでそれほど難しい話でもないかと思われます。