世間のビジネスの流行は今サブスクリプション（定額課金）です。株式市場的にもサブスクビジネスで業績を伸ばしている企業は安心できる銘柄と言えます。
ただ、最近どんなビジネスでもサブスクビジネスにすれば良いみたいな雰囲気があってどうなんだろう？と正直思うものもあります。
色々なサブスクビジネスを調べてみました
中々網羅はできてませんが、調べると出まくりです
- NetflixやAmazon、Appleなどが提供する映画や音楽配信サービス
- オフィスを定額提供するマイクロソフト
- 衣料品を10万点以上揃えているエアークローゼット、会員25万人突破、月額6800円で月1回3着
- コーヒーのサブスク、ファビーの「コーヒーマフィア」
- ヤマハのバイクレンタル「月極ライダー」購入時の支払総額の5%を毎月払うと提携する中古販売店のバイクに乗れる
- アイロボットジャパンのルンバ定額課金貸し出しサービス
- 日比谷花壇の「ハナノヒ」複数プランがあり、プランによって花を受け取れる
- オリンパス「Vivolyヴィヴォリー」内視鏡検査に関わる医療情報をクラウド管理しサブスクで医療機関に提供
- オイシックス・ラ・大地が提供する食品の宅配サービス、米国のビーガン専業のスリーライムズを買収、米国展開
- 石川県の居酒屋「鳥珍や」が提供する月額6000円で手羽先食べ放題サービス
- キリンビールの銀座直営店で平日一杯月2496円でクラフトビールが飲めるサービス
- 米国ウインクが提供する月額50〜60ドルで月に4本までお酒を提供するサービス、8万人加入
- 男性のYシャツを月20着送ってくれて、返却するサービス、アイロンがけしてくれている。「ワイクリン」
- 家具をレンタルできるサービス「CLAS」
- 自動車のサブスクトヨタの「KINTO」
などなど、ここ一年以内に始めたサービスかこれから始めるサービスばかりです。
個人的意見ですが、いくらなんでも全部サブスクにすれば儲かるわけではないと思います。多分この中で5年後も残るサービスは半分もないと思います。
サブスクビジネスと売り切りビジネスはサブスクビジネスの方が難しいかもしれません。と、いうのが、顧客に売り切りだと何となくのブームやとりあえずでも買われることがあるので、売れてしまえば利益になります。サブスクの場合は1ヶ月では投資資金が回収できてないため飽きられたり、無料期間内に解約されたりもするので、より、顧客に対して継続してもらえるように楽しみやメリットを与え続ける必要が出てきます。
1番お得だなと顧客が感じられるのが、本来なら買い切りだととても高いものが安く利用でき、一度使うと中々他に移れないサービスやモノになります。この中だと衣料品のエアークローゼット、お酒のウインク、家具のCLASはお得感ありそうですし、オリンパス「Vivolyヴィヴォリー」やマイクロソフトのオフィスなどは他に移りにくいサービスと言えると思います。
ただ、トヨタやヤマハの自動車やバイクはチョット高い気がしました、そもそもこれってリースとどう違うの？と思いました。
手羽先やお花も良いサービスですが、そんなに食べ続けるかなぁなんて思ったりしますし、花屋さんだと既存のお花好きが食われてしまう可能性もあります。
では、サブスクビジネスで1番儲かりそうな会社は？を考えてみると、このビジネスを展開する上でシステムを提供したりアドバイスができる業者では？と思います。
米国ではプラットフォームを提供する会社にズオラ（ZUO）という会社があります、まだ赤字で株価も低迷していますが、サブスクビジネスが普及してくると伸びてくると思っています。
日本では上場会社では3985テモナが近いですが上場会社ではないですがソフトバンク系のビューンという会社がサブスクビジネスの導入支援を行っており、この会社が上場すると面白いです。この会社のシステムを導入すると一店舗あたり月額4980円で手数料率が10%を超えるそうです。
結局たどり着きつつあるのが強力なコンテンツを保有している会社でソニーが面白いと思いました、マイクロソフトと提携したのはクラウドのインフラをマイクロソフトに借りてクラウドでゲーム配信を行い、ユーザーを巻き込んでゆく構想だからです。この分野は任天堂も参入し始めています。
サブスクビジネスは大きな流行なので今後も様々な企業が導入すると思います。ただ、なんでも定額課金なら良いわけではなく、顧客に飽きさせない取り組みが常に求められるので優勝劣敗が出てきそうです。その中でインフラを握る会社が伸びてくると思われます。世界ではズオラ、日本ではまだ大きな会社は出てません。
日本勢も今後出てくることを期待したいです。
