Twitter分析

ツイッターについて

相場や政治がトランプ大統領のツイッターの投稿で毎日のように動いています。

今や情報を取り込むには無視できない存在になってきたツイッターですが、米国で上場して、日々取引されているものの、全体像についてはそれ程語られていません、よって今日はツイッターの業績や財務内容、今後の業績見通しなどを調べてみました。

ツイッター社は2006年にスタートしました、日本では「つぶやき」と言われていますが、本来はアメリカでは鳥の「さえずり」だそうです。確かに立ち上げると鳥のマークが出てきます。

上場したのは2013年11月7日です、公募価格26ドルに対して45.1ドルが付き、期待され、2014年の1月には74.73ドルの高値を付けました。

しかし、その後テロリストのアカウントが横行したり、収入は増えるものの赤字決算が続いていたので投資家が離れ、2016年の5月にはついに13.73ドルと高値の1/6、公募価格と比べても約半値まで落ち込みました。

このころのツイッター社は赤字続きのため、身売りを検討していて、ディズニーやアップル、フェイスブック、セールスフォース等様々な会社に買収を検討してもらいましたが、結局破談、現在も独立系で経営しています。

社長も上場時はディック・コストロCEOでしたが、2015年6月に退任、ツイッター社の創業メンバーでありながら2008年に解任され、スクエア社を創業したジャック・ドーシー氏がCEOに返り咲く人事も行われました。

この10ドル台の株価の時のツイッターは散々にたたかれていました。「短文では伝わらない」「広告だけでは収益は黒字化しない」などなどビジネスモデル自体を否定されかかってました。

スパムメール等セキュリティ面でも不安があったため信頼感にかけていることも大きな問題でした。

そこで、2016年ごろからテロリストのアカウントと思われるものを削除するなど積極的に投稿する人の質の向上を目指して動くようになってきました。

また、対策の強化としてSmyteという会社を2018年6月に買収しました。Smyteは2014年にInstagramやGoogleのエンジニアによって設立された企業で、嫌がらせやスパム投稿を検出・防止したり、フィッシングやさまざまなデジタル不正行為を防ぐサービスを提供している会社で、セキュリティ面の向上を目指してのことでした。

更に2017年から動画も投稿できるようになり、一気に広告料も拡大、黒字化に大いに貢献したようです。

そしてついに2018年の決算で黒字化を達成し、今期、来期以降大幅な伸びが予想されています。

今日では3.2億人が利用しており、トランプ大統領をはじめ、日本でも安倍首相や国会議員、芸能人など幅広い人々が利用しています。

ツイッター社の業績です。

御覧の様に2018年から黒字化で、時価総額も2019年8月14日現在で32,319百万ドルに戻り、株価は41.81米ドルになっています。

ツイッターの今後の見通し

私がツイッターの凄さを思い知ったのがトランプ大統領が当選した2016年です。今まで選挙といえばマスコミを味方につけ、いかに自分に対して有利な情報を有権者に対して届けてくれるかを競うのが王道で、マスコミを敵に回すとろくなことにならないのが当たり前でした。

これをトランプ大統領は「フェイクニュース」とマスコミを罵り、敵だとあおって支持を逆に集め、情報発信をツイッターにどんどん頼りました。

マスコミからするとツイッターを始めとするSNSの普及は広告収入を奪われる敵です。ここにトランプは目を付け、今まで無かった「マスコミを敵に回して選挙に勝つ」ことを実現したのです。

その後も現在に至るまでトランプ大統領は記者会見よりもツイッターでの投稿で世界を揺るがし、マスコミのニュースがトランプ大統領のツイートの内容を報道するという今までと立場が逆になる現象を起こしています。

今ではマスコミ報道に対してネットを見ている人々が突っ込みを入れるのが日常茶飯事で数年前には考えられなかった現象が各地で起きています。

毎日新聞がリストラを実施するニュースが出ていましたが、もはや情報をとる媒体は新聞やテレビが主体ではなくなりつつあります。

現在加入者数が3億人超のツイッターですが、今後も伸びる可能性が高いと思います。フェイスブックは24億人と言われているのでこの数に比べるとまだまだです。

また、黒字化した直後なので今後も業績の伸びが発表されるごとに黒字幅が拡大すれば株価も期待できると思います。

懸念はツイッターよりも面白い媒体が出てくることです。フェイスブックも最近段々と伸びなくなり、インスタグラムを買収するなどこの世界の動きはとても速いです。

今後も同社に注目したいと思います。