南アフリカに投資をしたら?

南アフリカ共和国は人口約5600万人、GDPは2017年データで約3500億ドルです。一人当たりだと約5000ドルです。

宗教はキリスト教が80%を占めます、もともとイギリスの植民地で1910年に南アフリカ連邦を結成、人口では1割しかいない白人が8割(残りは混血や黄色人種)の黒人を支配し、差別していました。これをネルソン・マンデラ氏らが解放運動を行い、時間がかかりましたが、1994年に全ての人種が参加する総選挙が行われて今に至ります。

天然資源が豊富な国で金やダイヤ、プラチナなどを産出します。今はロンドンに拠点がありますが、ダイヤで有名なデビアスも元は南アフリカの会社です。

国内的には産業があまり大きくないため失業が大きな問題で、失業率は27%ととても高い国です。

南アフリカランドはイギリス連邦を離れた1961年に誕生しています、当時世界最大の産金国で、その鉱山があった一帯がウィットウォータズランドという地域でその通称がランドと呼ばれていたそうで、そこから名前をとっているようです。日本が1ドル360円時代は1南アフリカランドが500円なんて時代もありました、しかし、インフレ率が高い状態が続いており、価値は減価し続けています。ここ10年程度のチャートを載せています。

2007年あたりは1ランド18円程度なのが、下落基調で現在は7円程度で推移しています。

今度は株価指数です、リーマンショック時は2009年2月に18465ポイントを付けましたが、回復を続け、高値が2018年1月に59506ポイントと3倍以上になりました、現在も54000程度で推移しています。

では、またまた日本人から見た投資ですが、為替と株価指数をかけてみました。リーマンショック時に購入していれば倍近くにはなっています。

それ以外の2010年頃以降ならば2割から3割の利益、高値のところならば5割から6割の利益でしょうか。

ただ、日本が2012年からアベノミクスですからそれに比べると厳しいのと、タイミングによっては損しているので可もなく不可もなくといった印象です。

改めて通貨の威力を思い知らされた国でした。

次回はVISTAのI、インドネシアで見てみます。