改めて投信選びの基本的項目を載せておきます。
- 商品分類〜どこに投資するか
- 残高〜どの位支持されているか、早期償還?
- 運用期間は何年?
- 運用方針〜パッシブ?アクティブ?ベンチマーク?
- パフォーマンスや手数料は?
今回は日本株ですが同じ日本株中心の投資信託でも軸足は日本にありながら海外にも目を向けるユニークな投資信託もあります。
まず以下の条件を入力します。
すると項目を選ぶバーがこの様になっています。
前回は日本株から選ぶ前提だったので日本にチェックを入れて14銘柄を検討していきましたが今回はグローバルにチェックを入れます。
ではこれら2件の投資信託を表示させます。
チェックの順番はこの通りでしたので今回も同様に見ていきます。
- チェックその一 運用資産残高
- チェックその二 運用期間は何年?
- チェックその三 運用方針〜パッシブ?アクティブ?ベンチマークとは?
- チェックその四 手数料比較
- 最終 パフォーマンス等銘柄比較
チェックその一 運用資産残高
これについては100億のバーでクリアできているのでどちらも問題ないです。ひふみは大きいファンドで6000億円近くあります。
チェックその二 運用期間は何年?
ここも無期限運用をクリアしているので大丈夫です。
チェックその三 運用方針〜パッシブ?アクティブ?ベンチマークとは?
まず、2銘柄の運用方針を表示させます。
ベンチマークはどちらもありません、どちらもアクティブファンドに分類されます。
アクティブファンドは運用方針を設定すればその範囲内であればどんな運用をしてもいいファンドです。
ひふみプラスの特徴
- 投資対象は国内外の上場株式中心
- 総額の50%までを株式以外の資産で保有できる仕組みにして相場状況によって比率を調整できる
このタイプの投資信託はあまり無いです、基本的に株式ファンドは株の比率を常に90%以上とかの規定を設けていて、相場環境が変わっても株式以外の資産に投資を行うことができない様になっているものが大半です。
コモンズ30ファンドの特徴
- 30銘柄集中投資
- 長期投資が基本で30年
- 信託報酬の一部を社会貢献に活用
これも中々面白い方針です、分散より集中、信託報酬の一部を社会貢献に活用と型破りです。
パフォーマンスや手数料は?
パワーサーチで見ます、前回出ていたインデックスファンド等と比べてみます。
まず手数料です。
アクティブとパッシブの違いは信託報酬が違うことをお伝えしました、ファンドマネジャーを抱えたりリサーチを行うのに費用がかかるのでその分高くなります。
パフォーマンスです
この1年はひふみもコモンズもやや苦戦しています、3年で見るとひふみがトップ、コモンズはもう少し頑張って欲しいですね。
特殊なファンドにおける追加ポイント
前回の日本株、前々回の世界株ではパッシブが多いか、グロースファンドも常に株式投資の比率が高位でした、なので手数料やパフォーマンスで比較してきました。今までの流れだとやはり日経平均株価のパッシブ運用が良いとなりそうなのですが、今回は2銘柄とも投資家から選ばれるために用意した強い特徴があります。
ひふみは株式の比率を50%まで落とせる
コモンズは30銘柄集中、信託報酬の一部を社会貢献へ利用
です、具体的に月報や目論見書を見てみます。
レオスーひふみプラス
月報にはファンドマネジャーや代表等メンバー紹介や各人の相場に対する見方が詳細に載っています。
また、面白いのが、組入比率上位銘柄の紹介とは別に上位ではないものの面白い株式を別で紹介している事です、個別の株式投資の参考にもなります。
目論見書には過去の株式の比率変更の歴史が載っています。
結果としてのパフォーマンスも載っています。
コモンズーコモンズ30ファンド
まず、目論見書ですが、運用における考え方や社会貢献事業などを紹介しています。
ここから見えることは、①良い会社は収益を上げる会社である一方で対話がしっかりできており、今後の社会にも役立つ事業を行なっている、そんな会社に積極投資をしよう。
②投資家を日本株を通じて活性化し、日本経済に貢献しようという姿勢です。また、こどものための事業を行い、将来世代を育成しようとの取り組みも紹介されています。
月報では運用の報告、社会貢献事業の報告、セミナー開催の予定が掲載されています。
まとめ
さて、2つの特徴的なファンドを紹介しましたが如何感じたでしょうか?
手数料はそれぞれ高いです、積立NISAで長期だと毎年1%程度の信託報酬は安くはないです
これらに投資を行うには手数料やパフォーマンスも重要ですが、それとは別の「宗教的な信心、信頼」が必要です。レオスのひふみプラスであれば「相場が悪くなってきても現金やその他資産の比率を調整して頑張ってくれる!」と信じるかどうかですし、
コモンズ30ファンドであれば「信託報酬を払うことが社会貢献できていることなんだ!」と思えることです。
そしてそのファンドを多少のパフォーマンスや信託報酬の高さには目をつぶり継続して付き合うかどうかになってきます。
個人的意見ですが、これらのファンドは積立というよりかは一括で投資をして応援をするのに向いているかなぁと思っています。運用コンセプトや社会貢献を投資を通じて行えることはとても良いです。ただ、積立だと信じられなくなった時に降りにくいですし、信頼感が増したからといって追加もやりにくいです。
どちらかというとファンド投資というよりかは個別株式投資に近い感覚で取り組んだ方が良いように思えます。