積立投資における投資信託の選び方⑤−Fバランスファンド編

野村-のむラップ・ファンド(積極型)

を今回は取り上げます。

今回もベンチマーク、商品性、パフォーマンス、手数料の順に解説していきます。

目論見書を参照します。

ベンチマーク

全体で5つのベンチマークがあります。

  1. 日本株ーTOPIX(積立投資における投資信託の選び方③日本株編)
  2. 国内債券ーNOMURA−BPI総合(積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編)
  3. 外国株式ーMSCI KOKUSAI指数(円ベース、為替ヘッジ無し)(積立投資における投資信託の選び方②全世界株編)
  4. 外国債券ーFTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)ー(積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編)
  5. 世界REITーS&P先進国REITインデックスー(積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編)※以前の指数は日本を除いていますが、こちらのファンドは日本込です。

これらも全て今まで出てきたベンチマークになります。REITについては以前出てきたのは日本のREITが除かれていましたが、今回は日本込です。

商品性

今回は積極型がスクリーニングで出ているのでこのコースのみを取り上げますが、本来はマザーファンドの配分で5つのコースがあります。チョット目的の所は頂けませんね、なんだかよくわかりません。

各資産の配分比率はコース毎に上限を設けて運用会社のモデルによって多少差をつけるようです。

アクティブかパッシブかはチョット難しいですが、目論見書には「各々の指数に連動」とあるので広義のパッシブファンドと言えます。

なぜ難しいかというと、各マザーファンドは完全に指数連動なのですが、配分変更は運用会社が行う点が気になったからです。完全連動というわけでは無さそうです。

パフォーマンス

こちらは月報で確認します。

設定以来相場の追い風もあり、基準価格は上昇基調です。

日本のREITの比率が出ていないのですが、通貨配分で円の比率が19%程度で、資産内容に国内債券約5%、国内株式12%なので恐らく全体の2%程度、REIT部分の14%程度かな?と想像します。できれば細かく見たいところです。

手数料

目論見書からです、積極型は1.38%です、広義ではありますが、パッシブに近い運用としては少し高いかな?という印象を受けます。

また、換金するときにファンドに資金を置いてくる信託財産留保額が0.3%なのも少し気になります。これは手数料ではないです、換金するときにファンドは業者に手数料を支払ったりします、その費用を解約する人に負担してもらう目的の費用です、委託会社や販売会社が顧客から徴収する手数料とは違います。

とは言っても顧客財産から減るのは事実なのでできれば無い方が望ましいです。

まとめ

バランスファンドとしては割と単純な構造でわかりやすいです、パフォーマンスも資産は増えてはいます。

ただ、信託報酬がインデックスの組み合わせにしては少し高いかなぁと感じました。

あと、もう少しファンドの運用資産について目論見書や月報で内訳などを詳しく書いてほしいなと感じました。

投資するかどうかは他銘柄との比較を持って検討したい所です。

では引き続き分析を進めて参ります。