ニッセイ-DCニッセイワールドセレクトファンド
今回取り上げるファンドはこちらです。
債券重視、標準、積極と3コースあります。今回も商品性、ベンチマーク、パフォーマンス、手数料と見ていきます。
商品性

パワーサーチの商品性で見ると「動きを捉える」とあるので指数連動のパッシブ運用であることがわかります。


このファンドも各分野のマザーファンドがあり、投資比率のブレンドの仕方によって変わるファンドです。

基本的には
- 債券重視型ー国内株式20%、外国株式10%、外国債券20%、国内債券45%、短期金融資産5%
- 標準型ー国内株式30%、外国株式20%、国内債券30%、外国債券15%、短期金融資産5%
- 株式重視型ー国内株式40%、外国株式30%、国内債券15%、外国債券10%、短期金融資産5%
短期金融資産は換金売りに備えた現金だと思います。
ベンチマーク
商品性で掲載している目論見書にはベンチマークも掲載されています。
- 国内株式ーTOPIX(配当込み)積立投資における投資信託の選び方③日本株編
- 国内債券ーNOMURA−BPI総合 積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
- 外国株式ーMSCIコクサイ・インデックス(配当込み、円換算ベース)積立投資における投資信託の選び方②全世界株編
- 外国債券ーFTSE世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース) 積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
これらは今まで出てきたベンチマークです。
各資産の詳細
各資産の詳細が月報で出ているので今回参照します。

国内債券です、日本国債が主力で最終利回りはマイナスです、なので今後このファンドが増えるためにはマイナス金利の深掘りが必要になります。

海外債券です、世界ではやはり米国が突出しています。世界の国債なので新興国国債もあります。ただ、先進国の時価総額が大きいため利回りは低いですね。

日本株です、TOPIXなので日本を代表する企業が並んでいます。

外国株式です、こちらも米国の時価総額が日本を除く世界の7割を占めていて上位には米国以外はスイスのネスレ位しかありません。
パフォーマンス
月報で確認します。



3ファンドの基準価格はかなり違います、株式市場が堅調なので結果株式が多く組み入れているファンドがパフォーマンスが良いです。
リーマンショック前の高値から安値までを比較すると
- 債券重視型は約2割下落→7割上昇
- 標準型は約3割下落→2.1倍へ上昇
- 積極型は約4割下落→2.6倍上昇
となっています。
ここ最近のパフォーマンスも掲載します。

設定来安値も掲載されています。株式が多いほど変動が大きいですね。
手数料

こちらはかなり低コストです。
まとめ
コスト面においては結構頑張っていると思います。あとは国内債券をどう考えるかです。なんらかのショックが来た時に株式の比率が少ないと過去の時は価格下落が少なくて済みました。今後も債券自体が役割がなくなるとは思いませんが利回りがマイナスという事は基本今以上に価格が上がる事が難しいと思われます。
積立NISAは老後資金の資産形成が主な目的の商品なので年齢が50歳以下の人が多くかけると想定されます。
なのでもし、安定した方が好ましいと考えられた場合、この3ファンドだと30型を選びそうですが、国内債券の価格の高さを考えると50型くらいにしておく方がいいのかもしれないなと感じました。