積立投資における投資信託の選び方⑤-Jバランスファンド編

大和-iFree 8資産バランス

を今回は取り上げます。

いつもの通り、商品性、ベンチマーク、パフォーマンス、手数料で見ていきます。

少し今回驚いたのが、多分読み進めてきていた中で目論見書が1番読みやすい印象を受けました。かなり気合入ってます。積立NISAのための投信という雰囲気がある目論見書の書き方です。

あとは今まで通りのチェックをして内容が良ければ良いのですが。でははじめて行きます。

商品性

運用方針を見ると各資産均等配分で「連動」の文字があるのでパッシブ運用だと確認できます。

積立NISA対象です!ってわざわざ書いてますね、資産は国内外の債券、株式、REITに均等配分しています。

各マザーファンドが各ベンチマークに連動する様にして、これを合成してベビーファンドを構成しています。

ベンチマーク

各ベンチマークに加えてインデックスの解説も加えています、初心者に入りやすい様にという配慮だと思います。

各ベンチマークの解説箇所と解説を載せておきます。

  1. 日本株−東証株価指数(TOPIX)−積立投資における投資信託の選び方③日本株編
  2. 先進国株−MSCIコクサイ指数(円ベース)−積立投資における投資信託の選び方②全世界株編
  3. 新興国株−FTSE RAFI エマージングインデックス(円換算)この指数は初めてなので改めて詳細解説します。
  4. 国内債券−NOMURA−BPI総合指数−積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
  5. 先進国債券−FTSE世界国債インデックス(除く日本、ヘッジなし、円ベース)−積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
  6. 新興国債券−JPモルガン ガバメント・ボンド・インデックス−エマージング・マーケッツ グローバル ダイバーシファイド(円換算)−積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
  7. 国内リート−東証REIT指数(配当込)−積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編
  8. 海外リート−S &P先進国REIT指数(除く日本)円ベース−積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編

新興国株−FTSE RAFI エマージングインデックス(円換算)

ざっくり言うと新興国株に連動する指標です。日本ではあまり馴染みがないかもしれません。今回取り上げているファンドは8つの資産の合成ファンドですが、同じシリーズでは個別にインデックスファンドを売り出しており、新興国連動のファンドの月報を見ておきます。

月報によると、国別では中国が最も大きく、ついでブラジル、台湾、ロシア、インド、南アフリカとお馴染みの新興国が並んでいます。

通貨も中国株を香港市場で買い付けているので香港ドルが1番大きく、ついで米ドル、ブラジルレアル、台湾ドルと続いています。米ドル比率が高いのはおそらく中国企業など世界の新興国企業の多くは米国にも株式を上場させているケースも多いからだと思われます。ただ、どの企業かまではわかりませんでした。

以前MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込み、円換算ベース)は積立投資における投資信託の選び方⑤-Bバランスファンド編にて取り上げました。その構成は以下の通りです。

似ているのですが、韓国がいないですね、また、ブラジルの比率が低かったりロシアの比率が見えなかったりします、これは各社独自の基準でベンチマークに入る企業を選んでいるので構成は変わります。

どちらが勝つとかではないですし、この構成比の違いを考え出すとキリがないので一応こんな違いがある程度に留めておいてください。いずれにせよ中国が3割で最大で、経済的な結びつきが強い台湾を加えるとどちらも40%を超えますので、中国の影響力が大きいと思っていてください。

パフォーマンス

月報から確認します。

ひとまずここ3年間のパフォーマンスはプラスリターンですね、少し残念なのが月報です、株式、REIT、債券をひとまとめにしているので個別の開示がわかりません、ここは個別に分けて欲しいですね。

積立投資は期間も長く短期相場に一喜一憂しないとはいえ各資産ごとに分けてもらわないと個別の状況がわかりませんのでわかりにくくなってしまいます。

手数料

手数料は目論見書からまず確認します、信託報酬が0.22%なのでこれはかなり低い数字です。

買付時も売却時もかからないですね。

まとめ

全体として目論見書もわかりやすく作ろうと努力していますし、信託報酬も安く抑える努力が見られます。

ただ、1つ注文をつけるなら月報で、各資産ごとの詳細を掲載して欲しいです。株、債券、REITをまとめないで欲しいなぁと思います。

商品性などに問題はないのですが、情報開示の面で注文が残ってしまいました。