さて、今回はVISTA検証です。
VISTAとは、ベトナム(Vietnam)、インドネシア(Indonesia)、南アフリカ(South Africa)、トルコ(Turkey)、アルゼンチン(Argentina)の頭文字を合わせた造語です。BRICsに続く有力な新興成長国グループとしてエコノミストの門倉貴史氏が提唱しています。
と日興証券のホームページにありますhttps://www.smbcnikko.co.jp/terms/eng/v/E0014.html
門倉さんって知る人ぞ知る「ホンマでっか!?TV」でさんまさんにいじられまくっている人です。人は見かけによらないものですね。
ちなみにトップのアイキャッチ画像は1970年当時の世界のGDPです、インドも中国も小さいですね、まさにソ連とアメリカ二強時代ですね。
また、データは相変わらず写真なのでショボくてすいません。
ベトナム
為替は円高傾向です。
株価が2000年からは約5倍と大きく上昇しています。今回の検証のケースだと全てのケースで利益です。
インドネシア
インドネシアです、ここは為替はやはり減価してますが、株価がすごいです、2000年からだと15倍、リーマンショック前の2007年から見ても倍です。
インドネシアに投資をしていれば20年かかりましたがテンバガー達成です。
南アフリカ
最近新興国の中では存在感が薄いですが南アフリカです、為替はやはり減価していて、2000年からだと約半値です、株価は7倍と大きく伸びています。
5年間の積立だけが厳しくてあとは伸びています。
トルコ
なんだかんだとお騒がせな話題が多いトルコですが結果が厳しいです。
株価はここ20年で約10倍です、リーマンショック後の2008年末からも約4倍です。
ただ、為替の落ち方が凄いですね、2000年に171円なので大体1/10です、流石にこうなると中々厳しいです。2000年に株を購入していた場合だけ上昇しています。
ちなみに為替は新興国が落ち始めたらこんなもんじゃないです、トルコリラは1990年の更に10年前は1リラが約45000円でした。1/2500なので、無いみたいなもんです。新興国の為替リスクってこういうことです。
アルゼンチン
最近大統領が変わってデフォルトか?と騒ぐアルゼンチンですが、投資面でも厳しいです。
ただ、為替の下落やデフォルトか?と騒ぐわりにはそれほど減ってない。というか2000年の一括投資だと増えてます。
なぜか?とみると、為替は2000年に114円が1.8円と1/60と、日本に置き換えたら1ドル100円が6000円みたいなことは起こってますが、株価が80倍になってます。とりあえずお互い打ち消しあってる訳です。
なんにせよ凄いボラティリティですね。
VISTAまとめ
明暗はっきり分かれました、インドネシアはダントツでトップ、一方でトルコやアルゼンチンは沈んでいます。
ただ、日本人から見ると何が原因だったかというと為替です。
株価は以下の倍率です。2000年からざっくり見ると、、、
株価
- ベトナム5倍
- インドネシア15倍
- 南ア7倍
- トルコ10倍
- アルゼンチン80倍
為替
- ベトナム40%円高
- インドネシア35%円高
- 南ア50%円高
- トルコ89%円高
- アルゼンチン98%円高
ということで、株価はみんな現地通貨で見ると上がっています、が、為替が不安定な国ほど帳消しになっています。逆を言うと日本円のすごさが伺えます。
これは為替政策が米ドルに連動するペッグ制を引いていたり、インフレが激しくて下落したり、色々です。日本人はあまり感じませんが、海外の人はここまで動くので自国通貨をあまり信用していません、国の安定性がないとせっかくの貯金も価値が消えてしまいます。
南米の人が宵越し金は持たない的な使い方をするのもこんな所から来ているのかもしれません。
次回は日米の検証と総合順位を掲載して締めくくります。