中国、PHVなど新エネ車25%に 25年目標上げ 2019年12月4日日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52916410T01C19A2MM8000/
- 中国政府は2025年に、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など中国の新エネルギー車が新車販売に占める比率を25%目標とする
- 新エネ車の販売比率を18年は約4%
- 19年は販売補助金を減らした影響で販売の拡大ペースはやや鈍化
- 新エネ車には日本勢が得意とするハイブリッド車(HV)は含まれない。トヨタなどはHVと共通の技術基盤を持つPHVなどにも力を入れていく方針
- 欧州では二酸化炭素(CO2)排出量を2割以上削減することを義務付ける新規制が21年に適用になる。日本は30年度に16年度比3割の燃費改善を求める新たな規制を導入する見通し


中国の新エネルギー車 販売台数、世界の6割2019年12月4日日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO52915430T01C19A2EA2000/
- 中国政府の区分で新エネ車は電気自動車(EV)、充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)、水素を燃料とする燃料電池車(FCV)
- 充電できないハイブリッド車(HV)は含まれないが、大気汚染対策を重視する中国政府はガソリン車の一部として燃費が良いHVを優遇する施策も検討

新エネルギー車を中国は大気汚染対策の切り札として考えている様です。最初の記事にある様に、最終目的地は燃料電池車ですが、それまでには足下はハイブリッド車を優遇して、次に新エネルギー車と考えている様です。
ただ、大きな見出しですが、まだ新車販売の4%なのと補助金減らしたら販売鈍っている様で本当に目標通りになるかはわからない状況です。
あと、コトバンクを見ると新エネルギー車にハイブリッド車が含まれている解説がされており、定義は曖昧なのかもしれません。
コトバンクhttps://kotobank.jp/word/新エネルギー車-1830127
今まで私自身がガソリン車しか購入した事ないのでどんな車があってどんな価格、性能なのか見てみました。
EV車 電気自動車
ネットって凄いですね、検索かけたらこんなサイトがありました。


さて、メーカー別に見てみます、サイトにはもっと詳しくありますが、ひとまず新しい車種を見てみます。
入る前に燃費ならぬ電費ですが、これは複数基準がある様です。
- EPA(アメリカ合衆国環境保護庁 – U.S. Environmental Protection Agency)が基準として決めている電費計算方法がEPA電費
- WLTC(WLTP)が国際基準
- JC08 日本基準
細かく違う様なのですが、一応EPA電費をみておけばいい様に思えます。
三菱自動車

話題になりましたね、ただ、航続距離がまだ短い様に思えます。
日産自動車

リーフは国内でも最近時々見かけます、300キロ以上走れるので都会で乗る分には問題ないですね。
ジャガー

こちらは距離は377キロですね
テスラ

色々と創業者が話題のテスラですが航続距離はガソリン車並です
BMW

カッコイイのですが、航続距離はなんともと言うところです
フォルクスワーゲン

こちらも航続距離が短いです
ポルシェ

EPA航続距離が未公表なのですが、他社では日本基準のJC08の2/3位なので恐らく300キロ前後だと思われます
電気自動車感想
各社競って出してますが、みた感じでは値段が高い割に航続距離が不足している様に思えます。
電気自動車はガソリン車と違って自分で電気を発電しないし、充電も時間がかかります。
ガス欠でJAF呼んで10リットル位入れて貰ったらすぐに動きと言うわけでもないので、もう少し長く走れないと都市部はともかく、遠出は怖いです。
価格はガソリン車並みです、この中だと日産自動車のリーフかテスラの自動車位が選択肢で他はまだ手を出すには早いなぁと思いました。
プラグインハイブリッド車
これはメーカー数は多いです。
プラグインハイブリッドは今あるハイブリッドの進化系で、基本電気で走り、電気を使い切ったり、強力なパワーが必要な局面だけガソリンエンジンを動かします。

アウディ

電気のみだと26キロ走行可能です
トヨタ自動車

なんか価格が嬉しいです
BMW
BMWは車種が6種類で中々気合い入ってます


フォルクスワーゲン
フォルクスワーゲンは3車種出しています


同じみゴルフです
ボルボ
ボルボは5車種出しています、こちらも気合い入ってます


ポルシェ
ポルシェは3車種です


価格もポルシェですね
ホンダ

ホンダは1車種です
三菱自動車

三菱はアウトランダー1車種です
MINI

MINIはバッテリーもややミニな感じがします、19キロは短いですね
メルセデスベンツ
ベンツは3車種です


プラグインハイブリッド車まとめ
各社ラインナップが充実していて、なおかつ電気とガソリン併用なので電気を生み出すことができるので電池切れを心配しなくていいです。
また、ガソリンをあまり使わないのですが、一定期間経過後のガソリンは劣化防止で使用する機能も付いているそうです。電気自動車の前にこちらが普及しそうです。
ただ、価格はプリウスが圧倒的に安いですね、300万円台はトヨタだけです。
なんか、こちらもトヨタが主導権握りそうです。
燃料電池車
現在のところ発売までしているメーカーはトヨタ、ホンダ、ヒュンダイの3社のみしか確認できませんでした。
それぞれのラインナップを見てみます。
トヨタ

ここまで航続距離が長いと全く問題ないですね
ホンダ

3分で充填できて750キロは凄いですね
ヒュンダイ

価格が補助金等もあり各国で違うのですが、韓国の中央日報によると、日本円だと700万円程度で韓国では販売されている様です。
中央日報 2018年3月7日https://s.japanese.joins.com/JArticle/239664?sectcode=320&servcode=300
全体を通じてみて
今回、中国政府が2025年以降は新エネルギー車の販売に占める割合を25%以上にする事を発表し、中国すごいなぁと思って色々見てきました。
感想としては以下の通りです。
- 新エネルギー車比率25%はかなり厳しい目標
- ハイブリッド車がやはり主力になりそう
- 電気自動車は都市部では良いが遠出には不利
- プラグインハイブリッド車はとても有望な選択だがハイブリッドとの違いが大きく出る消費者がどこまでいるかは未知数
- 水素自動車は将来の柱の1つになるがインフラ整備がこれから
- 価格はどの車も高い、トヨタのみ全ての分野で出しており、どれが来ても戦える体制が整っている
です、中国政府の目標はあくまで目標と言ったところに見えます、目先はハイブリッド車を普及させ、プラグインハイブリッドへ変わる様に思います。
電気自動車や燃料電池車は面白いですが、性能と価格、インフラ整備を考えるとどこまで広がるかはまだ未知数だと思われます。
やはりガソリンは必要な様です。
また、トヨタの全方位戦略はさすがです、どの国でも対応できる強みがあるし、性能と価格のバランスが他社を凌駕しています、新時代が来ても世界のトヨタ健在だなぁって感じました。