「中食」争奪戦、溶ける境界 2019年2019/12/29日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53979760Y9A221C1TJC000/
- 調理済みの食品を持ち帰って食べる事を「中食」(なかしょく)と言う
- 10月の消費増税時に宅配も含め税率が8%に据え置かれて市場が伸びている
- 外食産業が客足が遠のき、反対に持ち帰り、宅配に力を入れ始めており、外食と中食の境目がなくなりつつある
- 調査会社エヌピーディー・ジャパン(東京・港)によると、1~9月の中食市場は前年同期比0.3%増、消費増税後の10月は2.2%増
- 特に外食企業の持ち帰りや宅配は12.5%拡大
- 外食企業に攻め込まれる弁当や総菜などを主力にする企業は宅配サービスに力を入れる
- 日本惣菜協会(東京・千代田)によると18年の中食市場は17年比2%増の10兆2518億円で、9年連続増。購入場所はコンビニエンスストアが32%を占め、弁当・総菜の専門店は1.2%増の2兆9542億円にとどまる。専門店にとっては宅配の利用でコンビニから市場を奪う狙いも
- ローソンは8月「ウーバーイーツ」の利用を始めて好評、ローソンも宅配で対抗
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もはや食卓戦国時代です。
かつては外食と中食は棲み分けが綺麗でしたが、今後はファミレスの宅配や持ち帰りの中食や中食のお弁当屋さんの宅配の中食、ローソンの宅配の中食と互いに入り乱れての大混戦です。
中食は今後も伸びるか
家計防衛が大切な年に
負担軽減策、次々と終了
2019/12/29日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO53790350V21C19A2PPE000/
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外食を利用するメリットは食器を洗ったり片付けたり、作る手間だったりを他人にやってもらえるところが大きいです。ただ、サービスはお金がかかります。
ただ、会社員の控除も減り、社会保険料が消費税以上の事実上増税が続く以上、可処分所得が減るのでは節約するしかありません。
中食需要は続きそうです。
中食産業の規模は?
中食市場規模10兆円突入の背景と、2020中食トレンド予測
https://womanslabo.com/c-case-190618-1
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節約ニーズ以外に以下の社会構造変化もあげられています。
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株式関連銘柄は?
Kabutan よりhttps://kabutan.jp/themes/?theme=中食&market=1
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![](https://financial-man.com/wp-content/uploads/2019/12/C1E03E9F-4D2A-4423-9FB7-3AD2F4179A2E-1024x776.jpeg)
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![](https://financial-man.com/wp-content/uploads/2019/12/ED2EEC41-F32B-478F-A805-C37CEF6FB6F5-1024x643.jpeg)
食品メーカーは全てに関連します、ローソンやスーパーの小売、プレナスの様なお弁当屋さん、ロイヤルホストや梅の花の様な外食も関連銘柄です。
この中で勝ち組が決まります。
どこを狙うかは難しい所ですが、惣菜を中心に業績を伸ばしている柿安やロック・フィールドなどは面白いと思いますし、タピオカブームで一時話題になった神戸物産も安さを売りに注目されそうです。
今後も税率や所得の伸びが今ひとつな中で中食ブームはどんどん拡大しそうに思えます。
外食ではなく中食が伸びるということは世間の所得が伸び悩んでいることの裏返しでもあり、やや複雑な気持ちではありますが、仕方ないと言ったところでしょうか。