主要30業種の天気図より 旅行・ホテル

前回のブログで日経新聞の好不調を表す天気図とその解説を書きました。

その中で各業種や好調分野、関連銘柄を調べてみます。

やり方は単純でまず、ネットで関連銘柄を出してきて、私が好きな会社を取り上げます、完全に私見です笑。

指標 四季報ベースで見ます

  • 時価総額
  • 売上高伸率、前期実績、今期予想
  • 営業利益伸率、前期実績、今期予想
  • 配当利回り
  • PER
  • PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント

では旅行・ホテルから見ていきます。

旅行・ホテル

ネットで検索するといいものがありました。

日本経済新聞 https://www.nikkei.com/nkd/industry/stocklist/?n_m_code=156

取り上げた会社

  1. 9603エイチ・アイ・エス
  2. 6191エボラブルアジア
  3. 6547グリーンズ

9603エイチ・アイ・エス

取り上げた理由は旅行会社で1番時価総額が大きいからです。今や業界を代表する旅行会社に育っています。西武が1番時価総額が大きいですが、西武鉄道の部分もあり、純粋な上場会社の旅行会社となるとやはり当社かな?と思います。

四季報紙面です

2019年はハウステンボスが不調なこともあり、減益で株価は大いに下がりました。各指標を四季報ベースで見ます。

  • 時価総額 2034億円
  • 売上高伸率、前期20%増加、今期10%増加予想、来期6%増加予想
  • 営業利益伸率、前期13%増加、今期11%減益予想、来期18%増加予想
  • 配当利回り 約1%
  • PER 来期14.9倍
  • PEG 1.44倍

コメント

株価は2019年末で3135円です、なので四季報時点より5%上がっています。

2017年時点の株価なので割高感は余り無いです。新事業の食品商社はどこまでいけるかまだわかりませんが、ハウステンボスの復調やオリンピックイヤーなので無視できる銘柄ではないと思います。

目安はPEGレシオで見ると2倍までと思います。ならば今からだと3割程度の上昇、4000円位かなぁと思います。できたら2000円台前半くらいで仕込みたいですね。

6191エボラブルアジア

  • 時価総額 459億円
  • 売上高伸率、前期100%増加、今期60%増加予想、来期23%増加予想
  • 営業利益伸率、前期40%減益、今期2.7倍増益予想、来期25%増加予想
  • 配当利回り 約0.6%
  • PER 来期28.7倍
  • PEG 0.3倍程度

コメント

会社名は今はエアトリに変わっています。

市場ではまだ株価は反応していないようです。

ただ、四季報通りに今期大幅増益が見えてくると反応するように見えます。

PEGが0.3倍程度なので個人的に6〜7倍になってもおかしくないように思います。

あと、この会社はITオフショア開発が収益を下支えしています、ITオフショア開発とは日本の企業のシステム開発を海外に拠点を設けて開発、提供するビジネスで、人件費や開発費がとても安いです。当社の拠点はベトナムで、隠れたベトナム企業とも言えます。

6547グリーンズ

  • 時価総額 151億円
  • 売上高伸率、11%増加、今期10%増加予想、来期6%増加予想
  • 営業利益伸率、前期30%増益、今期20%減益予想、来期16%増加予想
  • 配当利回り 約1.96%
  • PER 来期9.7倍
  • PEG 0.6倍程度

コメント

ビジネスホテルです、売上高の半分程度の時価総額しかないです。

PEGも1倍割れなので、2倍程度まであって良いと思います。

この会社ですが、もう少し詳しく解説します。まず、インバウンド需要といっても全体売上に占める比率は6〜7%程度のようで、実際には新規出店と既存店の改装を基に客室数増加と稼働率、単価の上昇で成長を狙う戦略のホテルです。

減益決算の発表も株価伸び悩みの原因だと思います。ただ、ホテル事業は不動産事業で最初の出店に大きなお金がかかり、減益になり、あとで稼働したホテルが売上に貢献するので成長中のホテルが新規出店費用で減益になるのは仕方ないようにも見えますし、投資的にはチャンスにも思えます。

手堅い戦略なので小型の会社の成長イメージにあってないのと、韓国との関係が表面上嫌気されて売られているように思えます。長期的に面白いと思います。

グリーンズの決算発表より

少し前ですが、6月決算の資料より引用します。

会社の歴史や中期経営計画、足下の状況、投資状況などが詳しくあります。

元々は三重県の老舗ホテルです、62年の歴史があります
名前はグリーンズですが、こちらは独自のホテル
基盤はチョイスホテルズ事業です
今後グリーンズホテルズ事業で伸ばす計画です
ここ5年で5割程度の売上、利益増加目標が経営計画です。
まだまだ大都市が手薄な様です
稼働率は安定しています
単価上昇中ですが、割と安い印象です
新規出店が客室数増加要因です
将来の売上、利益貢献要因です
キャッシュフロー範囲で無理なく成長する戦略です

こうしてみると、足下の日韓関係の煽りも少なく、地道に成長するイメージなので、じっくり持って成長を狙える会社じゃないかな?と思う次第です。

旅行・ホテルまとめ

まとめと言っても三社だけですが、株価は皆余り奮いません。でも内容をよく見るとそんなに悪いかなぁ?と思う内容です。

株価は会社の状況が良くても全体の市況で悪くもなります、特に今は日経平均は日銀の買い入れもあり、23656円で年末を迎え、ここ数年の高値圏です、ただ、東証全体を表すTOPIXは1721と2018年1月に1911の高値を付けて以降下落基調でこちらの方が景気指標としては正しく、日経平均採用銘柄以外は元気がありません。

もちろん、旅行やホテルは海外の動向や景気動向に左右される側面が大きいですが、今年はオリンピックイヤーです、春先までに安い時期を見計らって狙うのも一考かと思われます。