今回は建設、セメントです。
資料は四季報、分析の仕方は以下の通りです。
- 時価総額
- 売上高伸率、前期実績、今期予想
- 営業利益伸率、前期実績、今期予想
- 配当利回り
- PER
- PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント
関連銘柄
ネットで国土強靭化と探すとkabutanの記事がありました。
https://kabutan.jp/themes/?theme=国土強靱化&market=
銘柄数が多いのでまずは単純にPER、PBR、配当利回りで絞り、いくつか見てみます。
さて、対象数が多すぎるので、これを大手、準大手ゼネコン、大手セメント会社、その他面白そうな会社の3グループに分けていくつかみてみます。
大手・準大手ゼネコン
- 1820西松建設
- 1812鹿島
- 時価総額 1323億円
- 売上高伸率、前期実績、22%増、今期予想9%増予想
- 営業利益伸率、前期実績、10%増益、今期予想、4%増益予想
- 配当利回り 4.2%
- PER 6.8倍
- PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント PER6.8倍予想、3期増益平均6%予想〜1.13倍
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準大手ゼネコンです、ホテルの建築が高水準だそうです。また、土木事業も大きくできる会社です。
PEGに関しては余りあてにならないと思います、どちらかというとPERの低さやPBR1倍割れが面白いと思います、また、配当利回り4%以上なので長期保有でPBR1倍超を狙うといいと思います。
- 時価総額 7728億円
- 売上高伸率、前期実績、8%増、今期予想2%増予想
- 営業利益伸率、前期実績、10%減益、今期予想、9%減益予想
- 配当利回り 3.42%
- PER 7.3倍
- PEG は減益続きなので計算せず
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土木工事で強い最大手の一角なのでいいかな?と思ったら意外と苦戦中です、株価がちょっと下がりすぎな気もします。ただ、もう一つ位見ておいた方がいいかなと思ったので他の大手ゼネコンの1801大成建設を見てみます。
- 時価総額 9778億円
- 売上高伸率、前期実績、4%増、今期予想5%増予想
- 営業利益伸率、前期実績、16%減益、今期予想、11%増益予想
- 配当利回り 2.99%
- PER 6.9倍
- PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント PER6.9倍予想、3期増益平均7%予想〜1倍
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他の大林組、清水建設でも良かったのですが、新国立競技場やマイクロソフトなどコメントが面白かったので取り上げました。割安感は特になく、妥当かな?とも思えます。ただ、国土強靭化計画で補正予算もあるとかならず大手ゼネコンの出番があるので配当を取りながら待つ銘柄だと考えます。
大手セメント会社
- 時価総額 4119億円
- 売上高伸率、前期実績、5%増、今期予想1%減予想
- 営業利益伸率、前期実績、2%増益、今期予想、3%減益予想
- 配当利回り 1.85%
- PER 9倍
- PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント PER9倍予想、3期増益平均2%予想〜4倍
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元々大手企業なのでPEGは適用外です、今期予想に関しては減益ですし、配当利回りも低いです。ただ、コメント欄に老朽化とあり、今後数年でセメント需要が盛り上がるのは必至だと思われます。
また、株価もここ2年間で4割調整と日経平均関係なく大幅に下落しています。来期予想が増益転換なのでその話が出始めると株価も転換するのでは無いでしょうか。
その他銘柄
- 時価総額 876億円
- 売上高伸率、前期実績、8%増、今期予想4%増予想
- 営業利益伸率、前期実績、24%減益、今期予想、7%増益予想
- 配当利回り 1.77%
- PER 9.4倍
- PEG 前期〜今期〜来期予想平均値 減益は0カウント PER9.4倍予想、3期増益平均7%増益予想〜1.34倍
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国土強靭化では橋も重要なインフラで老朽化した橋をどうするかも大きな問題です。ただ株価自体は高値から3割程度下落しています。今期からの営業利益回復により再び上昇が見込めるのでは無いかと思います。
まとめ
今回の他にも建設・セメントは銘柄が数多くあります、今回取り上げた銘柄では鹿島が連続の減益なのでどうかな?と思いましたがその他は問題ないと思います。
しかし、日経平均の動きと全く違ってここ2年間3〜4割下落しています、オリンピック後の需要減少と言われていますがそこまで気にしなくても?と思うくらい下落しています。産業天気図では晴れマークなのですが評価されていません。そろそろ流れがきても良さそうな業種に見えました。