増収率と株価

働き方の変化 商機:2019年9月3日日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGKKZO49306630S9A900C1TJP000/

  1. 日本経済新聞社が売上高100億円以下の上場企業「NEXT1000」で過去3年間の増収率を調べたところ、上位25社の中にはインターネットや医療のほかに飲食、ゲームといった幅広い分野の企業が名を連ねた
  2. 時代の変化をとらえ、M&A(合併・買収)を含めて対応を急いだことが奏功した例も目立つ

記事内ではその中でも働き方の変化を捉えて成長するクラウドワークス、ゴルフ予約サイトバリューゴルフ、禁煙居酒屋串カツ田中、靴のネット販売ロコンドなど特色ある企業を取り上げています。

私はチョット違う視点で、売上の増収率と株価にどの位連動性があるかをこの表から見てみました。

その前にアイキャッチ画像にマザーズ指数の月足チャートを載せました、新興企業はマザーズ上場が多いので代表指数としてみました。現在は845ですが、この水準は3年前の水準と同じかやや低いレベルです、なおかつ下落基調なので個別には半値や1/3とかの株価になってしまっているものも多いと思います。

記事では業績は8月10日時点としているのでこれに従い、株価も2016年8月10日の株価を使用してみます。

上場が3年未満の場合は上場初日の終値を使用します。


写真からスキャンしたのでイマイチな画像で、申し訳ありません。

  • ピンクで塗っているのが2016年8月末で投資して今まで保有していた場合にマイナスになっている銘柄です
  • 上場初値日付は青くしているのが業績を取り始めた2016年8月以降公開の会社です、オークファンはミスです、無視してください
  • 上場来高値欄は緑に塗っているのが2016年8月以降に高値を取ったことがある銘柄です
  • 黒い四角で囲っているのが、今はマイナスな銘柄ですがかつてはプラスであった銘柄です。
  • 安値銘柄でピンクに塗っているのは2016年8月以降の安値です
  • 真ん中にこのリスト25銘柄を1銘柄10万円投資をしたと仮定して250万円がいくらになったかの仮の数字を置いてみました。

マザーズ指数自体がそもそも2割下がっている状態なのでリスト全体で55%上昇は悪い数字では無いです。ただ、ちょっと注意が必要です。

  1. 2016年から2018年はマザーズ指数は上昇していた
  2. 増収は結果であってこれからの予想数字をみて投資をした場合に必ず増収かはわからない

という所です、相場が良い時に投資をしたとも言えます、また、これ以外にも増収予想で実際には業績が悪化した株もあると思われます。

増収銘柄が他に比べると好調なのは事実ですがいくら増収といっても必ず株価が上昇するわけでは無いという結果です。

本当に投資をする場合は同じ銘柄を複数単元保有して、利食いを5割上昇で行うとか、購入後上昇のちに下落のパターンなら元値になる前に売り逃げるとか、対応を取らないといけないと思います。

また、1銘柄集中はやめたほうが無難です。

仮にこのように細かな対応を行うことが面倒だというなら日経平均投資でもいいことになります。

小型株を25銘柄を置いておく55%上昇と日経平均を置いておく22%上昇だとリスク度合いが全く違います。

今日の新聞から増収ならなんでも儲かると勘違いしそうですが、やはり個別の対応はしっかりしないと中々難しいなと改めて感じた次第です。

特に、日経ではクラウドワークス、バリューゴルフ、ロコンド、串カツ田中を取り上げてましたが、会社は良いのですが、同時期に株式投資をするとバリューゴルフとロコンドがマイナスなのは少しショックでした。