インドネシアに投資をしたら?

今日はVISTAのIにあたるインドネシアです。

世界で4位の人口の2.3億人、GDPも1.1兆ドル、一人あたりだと約4100ドルといったところです。GDPの発展は目覚ましく、ここ12年間でおよそ倍に膨らんでいます。

宗教はイスラム教が中心です、13000以上の島が集まって一つの国を形成しているので同じインドネシア内でも島によってかなり違う文化が存在し、経済、政治の中心はジャワ島を中心とした地域に集まっています。

戦前はオランダの植民地で、太平洋戦争中は日本が占領、終戦後はオランダが再植民地化しようとしたところ、独立戦争が起こり、かつての日本の兵士も協力し、4年間の独立戦争ののちインドネシア共和国になっています。

初代大統領はスカルノ大統領で、日本でいうとデヴィ婦人が奥さんの一人として有名です。

インドネシアは1997年のアジア通貨危機において通貨の数字が1/4になってしまうなど経済発展を苦しいながら続けています。現在においてはGDPの規模は世界で16番目となっています。

ではいつものように為替の推移を見てみます。

スタートからみると約半分といったところでしょうか、リーマンショック時に近い2009年1月に100ルピア=0.78が月足終値で記録されてます。

その後回復し、2013年5月に1.02までなりましたが、再び下落、直近には100ルピア0.74程度に落ちており、リーマンショック時の安値とほぼ同じ程度の水準で推移しています。

では株価を見てみます。

これは他の新興国同様結構堅調です。リーマンショック時に月足で安値を記録したのが2008年11月の918ポイントで、直近では高値が2018年1月に5350ポイントを付けており、約6倍、ここ最近でも4000ポイント台で推移しており、5倍程度となっております。

では、いつもの為替×株価です。

リーマンショック近辺の2008年の年末近くに購入していれば現在5倍近くになっており、大きく儲かっています。ただ、それ以降に購入した場合は少し物足りなくて、2010年ごろに購入すると現在は5割くらいの利益と言ったところです。

この幅を大きいとみるか、不満足とみるかはお任せします。

ただ、経済発展は順調で株価も堅調なのに、日本人からみると為替に足を引っ張られています。

これは今までのアルゼンチン、トルコ、南アフリカも同様でした。他の国も検証してみます。

次回はVISTAのV、ベトナムです。

その後VISTAの為替の制度やインフレ率、金利の推移などの特集を考えております。

次回もよろしくお願いいたします。